クレヨンしんちゃん【松坂先生の闇エピソード】

こんにちは、風多です。

気が付けば12月ももう終盤。時の早さをひしひしと感じます。

さて、前置きは置いといて。

クレヨンしんちゃんには数々の衝撃エピソードがありますが、今回はそのなかでも最も衝撃的とされている話・・・松坂先生エピソードを取り上げていきたいと思います!

 

            松坂先生のスペック

 

 松坂先生の本名は「まつざか 梅」

出身は宮城県で、農家の末っ子として生まれましたが、自身はその田舎イメージを恥ずかしく思っており、「六本木女子」を自称しています。ちなみにババ臭い本名を呼ばれるのも嫌いで、呼ばれると睨みつけてきます。そりゃ男にも嫌われますよね。。

趣味はブランド物集めと合コン。ブランド物を買いすぎて常にお金がなく、住んでいる家もボロアパートという典型的な見栄っ張りです。幼稚園の遠足にもピチピチのボディコンを着てきたり、露出度の多い服を着てきたりする…なんかいろいろ間違ってる先生です。

さて、そんな色々痛い松坂先生は合コンが趣味のくせに、

24年間生きてきて一度も彼氏が出来たことが無いという、今のご時世には珍しい汚れの知らない女性なのでした。笑

いや、美人でスタイルも抜群だし、決してモテないわけではないのです……ですが・・・いつも肝心なところで、その性格の悪さがバレたり、しんのすけの邪魔にあったりで、うまくいきません。

 

ここまで紹介した限りでは相当に性格悪いろくでもない印象しかないですが、いざという時は合コンをそっちのけで園児達の元へ向かったり、男子高校生に想いを寄せられていた回では、彼が勉強に手がつかなくなっていることを知って、あえて告白を断わったりするなど、根は思いやりのある良い人なんです。マジで。

 

     松坂先生に初めての彼氏

 

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 まつざか先生の彼氏の名前は、行田徳郎(ぎょうだとくろう)といいます。

ふたりの恋については20巻~47巻と、原作ではわりと長期に渡って取り上げられています。

この徳郎さんが何者なのかというと、まつざか先生が骨折をした際、治療のために訪れた接骨院の先生でした。

イケメンに弱いまつざか先生は徳郎さんに一目惚れ。その後何度かデートを重ね、ふたりは付き合うようになります。その後も、妹やしんのすけから数々の邪魔が入りますが、結局破局には至りませんでした。松坂先生の優しい内面を見抜いた徳郎さん、只ものじゃないです。

このまま順調にいくものと思っていました。この時は・・・

   

   徳郎先生夢を追いアフリカへ。

   その先に待っていた運命とは・・・

 

 徳郎さんは、真面目で誠実な人柄の裏に、『骨マニア』という顔を持っていたのです。彼の骨への愛はとどまることを知らず、接骨医をつとめるかたわら、骨を愛するあまり化石発掘チームにも参加していました。

彼は夢を叶えようと、恐竜の化石発掘に参加するため、南米へと飛び立ってしまいます。

遠距離恋愛になった二人でしたが、その関係は意外にも変わることなく続いていました。男遊びが激しかった松坂先生ですが、そこにあった物は正に『真実の愛』だったのかもしれません。

そして、45巻で帰国した徳郎先生は、松坂先生に結婚の約束をして、再び化石を発掘するために、次はアフリカへと旅立ちます。

もう、明るい未来しかなさそうな展開に、リア充爆発しろ精神で見ていたのですが、、

 

     悲劇はこの先に待っていました。

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 アフリカを訪れた徳郎さんは、現地で爆弾テロに巻き込まれ、死亡してしまいます…。

 

・・・まさかのBAD展開に言葉を失いました。まさかクレヨンしんちゃんでこんなに辛い展開が待ち受けているとは。

アニメでは、この内容は書き換えられており、徳郎先生はチリへ赴任したあと、松坂先生とは別れてそのまま生存していることになっています。

 

流石に、子供が見る番組でこれは重すぎますからね^^;

 

        その後の松坂先生は・・・

 

 24歳にして、初めてゲットした念願の彼氏。その相手とこんな壮絶な別れ方をして、普通でいられるわけがありません。

その後、松坂先生は・・・

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酒を大量に飲み、自分も彼の後を追おうと考えだします。あげくの果てには、幼稚園での勤務中にまで酒を飲みだす始末。こうしてまつざか先生は謹慎処分をくらってしまいます。

 

しかし、その夜また波乱が待ち受けていました。

まつざか先生はヤンキーグループに絡まれ、これを見事に撃退します。そして、その場面に偶然出くわしたボクシングコーチに腕を見込まれ、女子ボクシングのスカウトを受けることに。

松坂先生はこの話を受けますが、その動機が『これなら死ねるかもしれない』というもの。

悲しすぎる・・・クレヨンしんちゃんてこんな漫画だったのか・・・

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 ボクシングの試合当日。

まつざか先生はリングに立ちますが、松坂先生はこの試合中に死ぬつもりでした。もはや彼女には徳郎先生と同じところ・・・天国へ行って死ぬことしか見えていません。本当に辛すぎます。

しかし、試合中に彼女を窮地から救う救世主が現れたのです。彼のお母さんから徳郎さんの生前の手紙を預かったしんのすけが、会場へと駆け付けました!

ジムのオーナーが手紙を読み上げた。その内容とは・・・徳郎先生の松坂先生に対する愛情あふれるメッセージ。

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その内容にまつざか先生は気力を取り戻し、見事試合にTKO勝ちしてみせました。それを機にすっかり元気になった彼女は、ひとまわり強くなった姿で幼稚園にも復帰することができたのでした。

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        いかがだったでしょうか?

 作者は人生では、大切な人を失うこともある、そういうリアルな出来事を「しんちゃん」のなかで描きたかったようです。編集サイドとしては戸惑う部分があったようですが、臼井先生の意志が固く掲載に至りました。

クレヨンしんちゃんは、日常を舞台にしたギャグ漫画ですが。

まつざか先生のように、大切な人が亡くなってしまう場面だっていつ起こってもおかしくない日常なのです。臼井先生はこの事をクレヨンしんちゃんのテーマに置き換えて伝えたかったのかもしれませんね。